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- サイズ:
- 20cm~ 非常に繊細!早めの受取り、湯揚げが必須
クリスマスローズ(ヘレボルス)
■基本データ
キンポウゲ科 ヘレボルス属
クリスマスローズという名前はクリスマスの頃に咲く原種(ニゲル)の愛称ですが、日本では原種・交配種含めたヘレボルス全体をクリスマスローズと呼んでいます。
花言葉は「いたわり」「心安らか」など
ガーデニングで人気のあるお花です。
花弁に見える部分は花は萼(ガク)になり、本来の花弁は退化しています。
別名:寒芍薬(カンシャクヤク)など
■おすすめポイント
アンティーク系のシックな色合いがお洒落。可憐で繊細な雰囲気を添えたい時に重宝します。
花は下向きに開花し、独特の表情をもった人気の花材です。
■出回り時期に関する説明
冬~初夏
※暖かい時期は水下がりがしやすく取り扱いが難しい花材。
■使い方
アレンジやブーケ・・・給水フォームを使用したデザインにはは不向きです。他の花材で花を支えるように配置すると良い。花瓶などの直接たっぷりのお水が吸えるデザインがおすすめ。(できるだけ深水が良い)
ドライフラワー・・・・ドライフラワーへは不向き。押し花に人気があり、雄蕊が外れたものを使用。
いけばな・・・・・・・冬~初春の花材と取り合わせが良く、傾いて咲く花の妖艶な表情をいかして。明治時代に渡来し茶花としても好まれている花材です。
■お手入れ方法
通常の水揚げでは水は上がりにくい花材で、飾っている間でも水下がりをしてしまうことがあるので、定期的に水揚げをする必要がある花材です。
クリスマスローズの水揚げには何通りかあります。
主に熱湯や火を扱う方法ですので、取り扱いには十分ご注意ください。
また、花や葉が熱気に触れると劣化してしまう場合があるので
お花の部分は熱気に当たらないように新聞紙等で包み、お水で濡らしておきます。
1.40度のお湯で湯揚げ
クリスマスローズの最も一般的な水揚げ方法。
お湯につかる部分の葉をすべて取り除き、花首の下まで40度のお湯に10分~お湯が冷めるまでつけ。その後冷たいお水に入れる。
クリスマスローズの茎は弱く、熱湯では茎が傷んでしまうので温かいお湯で水揚げすることで劣化し難くなります。
時間はかかりますが、最も効果的な方法で様々な産地が推奨している水揚げ方法です。
2.熱湯(沸騰したお湯)で湯揚げ
湯につかる2cm程度の部分の茎を鋭利なナイフで削ぎ熱湯に20秒程度つけます。
その後、冷水に花首の下までつかる深水で休ませます。
熱湯に触れた部分は劣化するので、水揚げが落ち着いたら切り戻します。
3.焼揚げ
バーナーやコンロなど、茎を直火で炭状になるまで焼きます。
その後、冷水に花首の下までつかる深水で休ませます。
4.水揚げ促進剤の使用
湯揚げのかわりに水揚げ促進剤を使用する場合は、薬剤につけた部分が劣化するので水揚げが落ち着いたら切り戻すと良いです。
湯揚げ程の効果がない為、可能な限り湯揚げをされることをおすすめます。
■取り扱い時のポイント
雄蕊の部分は散りやすく、雄蕊が取れ咲き切ったものが切り花としては良いとされています。
ご使用前に雄蕊を落としてしまった方が取り扱いやすいです。
花弁に見える萼も散ることがなく、実は水揚げを気を付ければ長持ちする花材です。
■その他注意事項
当店では全ての生花商品は基本的に下処理をせずに発送しております。
そのままの状態でのご使用は控え、水揚げなどの下処理をしてからご利用ください。
特にクリスマスローズはお早めに水揚げなどの下処理をした方が良い花材ですので、お花が一番新鮮な火・木・土の午前中にお受け取り下さい。
とても人気のあるお花なのですが、とても繊細で扱いが難しいため
商品特性についてよくご理解の上、ご利用をご検討下さい。
また、色の出方や蕊の有無には若干の個体差があります。
【おすすめの飾り方、使い方】
・スポンジ利用、浅い水ではなく深めに水につけた状態で活けていただくこと
・暖房などが効いて乾燥・温暖な場所での保管は避けて頂くこと