この記事では、7月に花市場に出回る花、人気の切り花をご紹介しています。
7月のお花といえば、ひまわりやアジサイ、ラン、ユリなどが代表花材として挙げられます。
暑い時期のため切り花にとっては厳しい時期ですが、夏ならではの季節のお花も豊富な時期です。
日持ちの気になる季節には室温管理と日々のお手入れがとても大切です。お花ごとのお手入れ、管理方法もご紹介しておりますので、7月に花を贈りたい、飾りたい方はぜひ参考になさってください。
■こちらの記事も参考にどうぞ!
【読み物】生花スタッフが選ぶ!夏のおすすめ切り花5選
■目次
〇7月に出回る花、人気の花
|ヒマワリ 種類が一番豊富な時期。
|あじさい アナベルなどアンティーク系が人気!
|ユリ 丈夫で豪華!花の女王
|トルコキキョウ
|ワイルドフラワー ドライになるお花たち
|国産アンスリウム 日持ち抜群!
|デンファレ、モカラ カラフル蘭の花たち
|クルクマ アジアン、エスニックの雰囲気
|ヘリコニア 南国系
|蓮(はす)
|ほおずき お盆の花
|けいとう
|ルリタマアザミ きらきら★
|HBスターチス ドライに人気
|カラー
|りんどう
|穂もの・グラス類 ファウンテングラスなど
|小花類 ワレモコウ、虎の尾、オミナエシ、パイナップルリリー、フロックスなど
〇7月に出回る枝もの・実もの
|ドウダンツツジ
|さんきらい
|ヤマゴボウ 大型の草花
|雪柳 緑の葉です。
|笹 七夕用
|ガマの穂
|野バラ
|青リンゴ、洋ナシ、ひょうたんなど
|ビバーナムコンパクタ
|葉もの全般 グリーンの葉っぱたち!
〇おわりに
|お花のお問い合わせはこちら
7月におすすめの花
7月のお花といえば…誰もが知っているひまわりなど夏の花、山野をイメージさせる穂ものやナチュラルな草花。ランの花やクルクマなどでトロピカル、アジアンテイストなどが代表的です。暑さが心配な方には、ワイルドフラワーやルリタマアザミ、スターチスなしドライにして楽しめる花など、この季節にあったお花の使い方もおすすめです。
※記載しております出回り時期はあくまで目安となります。気候により毎年時期は変動しますのでご参照の際はご注意下さい。
・ひまわり / 出回り時期4月後半~9月ごろ
品種のほとんどが出そろい色々選べる時期です。定番のオレンジ黄色に加えて、画家の名前を関する「モネ」「ゴッホ」などの八重咲き、ガーベラよりも小さい「プチヒマワリ」、人気上昇の白系、茶系など。
【ひまわりの管理方法】
意外と暑さには強くないので涼しいお部屋に。水の量は浅めが適します。水替えの時に茎を切り戻し、茎の傷んだ部分を切り上げていきます。葉はしおれるので先に取り除いておきます。
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・アジサイ(ハイドランジア)、ノリウツギ各種 / 出回り時期 通年~6-7月頃多
7月頃からはこれまでのフレッシュタイプから、花びらの固まったアンティークタイプ(秋色あじさい)がで出回るようになります。
本来の鮮やかな発色からグリーンがかったり、茶色がかったりと何とも言えない風情です。小花が人気の「グリーンアナベル」もドライに向くアンティーク系の入荷が始まります。
【アジサイの管理方法】
水分の多いもの、切り花として飾る場合は毎日の水揚げをおすすめします。花の部分をきれいなお水に全部浸して2-3時間くらいして引き上げます。
茎は極力短くし、斜めに切り茎の芯にある海綿質を掻き出します。葉も取り除きます。詳細はこちら
・ユリ / 出回り時期 通年 ※品種によ時期異なる
暑さの厳しい中でも丈夫で長持ちなユリの花。夏が旬ということもあり人気のカサブランカなどもお求めやすい価格になります。
花首で短くまとめても可愛い八重咲きや、花粉のはじけない無花粉タイプなど品種改良によりさまざまなニーズにあった品種が生まれています。
【ユリの管理方法】
水につかる部分は全部の葉を取り除き、上の方も枚数を減らします。お水はたっぷりめに。花粉がはじける前に指かピンセットで取り除くのがおすすめ。
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・トルコキキョウ / 出回り時期 通年
通年入荷のトルコキキョウですが花本来の時期は夏です。初夏のシーズンにはブルーやパープル系の色や、軽やかな一重咲きなどで涼感を演出したいですね。
1本そのままでも飾れますが、切り分けて小さな花瓶などで分けて飾ってもいいですね。
【トルコキキョウの管理方法】
水につかる部分の葉を取り除きます。しわになってきた花はカットして取り除きます。お水はたっぷりめに。
・ワイルドフラワー / 出回り時期 通年
水下がりとは無縁のプロテア、バンクシア。グレビレアなど特徴のあるリーフ類など。
全体的に乾いた質感のものが多くドライ作品などをメインに使われますが、モダンインテリアにもよく合います。生花からそのままドライにして楽しまれる方が多いです。
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・国産アンスリウム / 出回り時期 通年
暑さに強い花ナンバーワン。珠玉の国産アンスリウム!水も濁りにくいので夏でもお手入れは簡単です。
【アンスリウムの管理方法】
風のあたる場所は避けて、冷房のお部屋で保管してください。お花への霧吹きも効果的です。
・蘭(デンファレ、モカラ、オンシジュームなど) / 出回り時期 通年
南国、、リゾート、アジアンのイメージで。ビビッドでカラフルな取り合わせが可能なのもこの花ならでは。花が線状に咲きこれだけをシンプルに飾っても素敵。日持ちで選ぶなら、この時期限定の「国産デンファレ」が特におすすめ!
【モカラ・デンファレの管理方法】
風のあたる場所は避けて、冷房のお部屋で保管してください。お花全体を水につけての水揚げ、お花への霧吹きも効果的です。
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・クルクマ / 出回り時期月6月~9月ごろ
一般にはあまりなじみのない名前かと思います。ショウガの仲間。熱帯アジアやアフリカに分布する植物です。大型のものから、小型のものまで種類があります。大きなものは横から観賞する花姿になりますが、小型のものはバラのような雰囲気にも見えて可愛らしいです。花に霧吹きをかけてよく保湿してください。クルクマの仲間の「レッドジンジャー」は通年入荷、冬場にも華展などに使われます。
【クルクマの管理方法】
風のあたる場所は避けて、冷房のお部屋で保管してください。特に保湿が重要なお花です。蒸散防止のスプレーの利用がおすすめです。カップの中を保湿するようにまんべんなく振りかけます。
・ヘリコニア / 5月~秋ごろ
甲殻類を連想させる南国花材。沖縄県産 大型なので使うシーンも限定されがちですが花のしだれるハンギングタイプなどは非常に珍しく一見の価値あり。花展やディスプレイなどに使ってみては。
【ヘリコニアの管理方法】
風のあたる場所は避けて、冷房のお部屋で保管してください。
◆ヘリコニアの販売ページへ
・蓮の花(はす) / 出回り時期 7-8月
日本ではお盆の花として一般的ですが、オリエンタルムードの花としても人気です。8月ごろには蓮の実も出回ります。これも面白い花材です。
【蓮の花の取扱い方法】
扱いはちょっと難しく、そのままでは中々咲きにくいです。茎を逆さにして茎の空洞にお水を詰めて、そのままお水に活けます。(運が良ければ咲きます^^;
生け花用のポンプを持っている方は使ってみてください。
・ほおずき / 出回り時期 7-8月のお盆前
お盆の風物詩。切り花はお盆前の一時だけ出回ります。秋にドライにしたり、透かしほうずきを作りたい方はこのタイミングで入手を。
■参考記事 透かしほおずきを作ってみよう!
◆ほおずきの販売ページへ
・けいとう / 出回り時期 6月~10月ごろ
秋口まで出回りますが、旬の時期の夏はきれいでやっぱりおすすめです。涼し気なグリーンやピンクなどもあります。
種類や形も色々あり、花束やアレンジの埋め素材としてよく使われます。
【けいとうの取扱い方法】
葉は取り除きます。茎が傷みやすいので毎日の水替えと洗浄をしっかり行います。種が気になる場合はナイフの背を使って取り除くと良いです。
・ルリタマアザミ / 出回り時期 6月中旬~7月中旬
「ベッチーズブルー」という園芸品種が多く出回ります。花色が深く、青い輝きのあるお花。この時期だけの出回りで、
ドライ用としても人気のあるお花です。
【ルリタマあざみの取扱い方法】
葉はシルバーですが傷みやすいので取り除いての利用がおすすめ。開花した花が気になる場合はこちらのお手入れ方法をお試しください。
・ハイブリットスターチス(HBチース) / 出回り時期 通年※ただし国産は5月-10月ごろ
きれいなドライになる小花。国産品の旬の時期で、価格的にもお手頃になっています。スターチスの中でもHBスターチスは、一般的なブラシ状のスターチスよりも小花で風通しよく傷みにくいです。ドライリースやスワッグなどに。
【スターチスの取扱い方法】
お水は少なめが適します。乾燥するにつれてお花が開いていきます。ドライにしたい方は最初から水なしの方がおすすめです。
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・カラー / 取り扱い時期 通年
主に高冷産地で入荷の旬を迎えます。葉がなくつるりとした形状で涼し気なフォルム。水中花などにも好まれ、夏に飾りたくなるお花です。
【カラーの取扱い方法】
暑い時期は茎が溶けやすいという弱点があります。毎日のお水替えと涼しい場所での保管を。
◆カラーの販売ページへ
・りんどう / 取り扱い時期 6月~10月ごろ
青、白、ラベンダーピンクなど清涼感のある色ラインナップです。和花の印象が強いですが、洋花との組み合わせもとても素敵です。花がたくさんついているのでカットパーツにしてレイなどにも使われます。
【りんどうの取扱い方法】
お花が密集しているので、蒸れやすい時があります。傷んだ花は取り除きます。
・穂もの(グラミネ) /
イネ科の植物が多く、実りのものとして秋の印象が強いですが、夏の穂ものは緑が力強く美しいです。赤穂のきれいなファウンテングラス、山野イメージのグリーンスケール、アワ、黒ひえなど。自然観、植生的なデザインや組み合わせに欠かせない素材です。
・その他の小花 取り扱い時期
ききょう(桔梗) 6月~7月中旬ごろ
ワレモコウ(吾亦紅) 7月~10月ごろ
オミナエシ(女郎花)7月~9月中下旬ごろ
フロックス 6月中旬~8月中旬ごろ
虎の尾・ベロニカ 6月中旬-7月中下旬ごろ
7月に出回る枝もの・実もの
7月に出回る青々強い緑の葉の枝もの、青実のベリーフルーツ類は季節感の演出にぴったりです。
・ドウダンツツジ
猛暑により品質確保が難しくなるため、はなどんやでの取扱い時期は梅雨が明けるまで、になります。7月初旬頃までが目安です。
【ドウダンツツジの管理方法】
こちらの記事をご参照下さい。
・サンキライ / 取り扱い時期 6月~9月ごろ
もりもりの実付き。山採りなので長さや個体差がまちまちですが、他にはない素材感で人気の枝物です。
◆サンキライの販売ページへ
・ヤマゴボウ / 取り扱い時期 6月~10月ごろ
野生のものもよく見かけます。大型の草花。枝もの的に大きく使います。青実が大きくなる時期です。
◆ヤマゴボウの販売ページへ
・雪柳 / 取り扱い時期 6月~
和風の雰囲気で涼し気な、緑の雪柳
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・七夕笹 / 取り扱い時期 七夕前の2週間くらい
笹飾り用に。笹はすぐ乾燥してしまいますがそのまま使う品物です。飾る前の保管は、葉にたっぷりシャワーをかけて、お水につけてビニルに巻いておきます。涼しい場所で!
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・がまの穂(蒲、ヒメガマ) / 取り扱い時期 6月中下旬ー9月中下旬ごろ
田舎の風景。長さを生かして枝もの的に使います。
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・野ばらの実 / 取り扱い時期 6月中下旬ー11月中下旬ごろ
夏は緑の実です。豊富な実付きです。緑の実は切り花状態では赤くは変化せず、ドライにすると茶色くなります。
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・フルーツ系 青リンゴ、洋ナシなど /
フルーツアレンジに!
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・ビバーナムコンパクタ / 取り扱い時期 7月~9月頃
月中下旬ー11月中下旬ごろ
緑の実がたわわ。ボリューム感あります。季節による色変化あります。
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・葉もの類 /
緑の切り葉たち。グリーンだけを花瓶に飾ってもいいですね。
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おわりに ~掲載外のお花のお問い合わせ
いかがでしたでしょうか。
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