フラダンスをおどる人なら、誰もがあこがれる生花のレイ。競技会や発表会などで着けてみたいとは思っていても、オーダーするとなればお値段が心配…。それなら思い切って手づくりにチャレンジしてみませんか?
フラダンスとレイ
ダンサーたちの首や肩、頭などを、華やかに飾るレイは、フラダンスを象徴するアイテムです。古代のハワイの人びとは、自然の大いなる力を宿したレイを身につけて踊ることで、神々への感謝や愛をより深く表現していたといわれています。
国内ダンサーたちのあこがれ「生花のレイ」
本場ハワイでは、フラダンスを楽しむときにはもちろん、お祝いや敬愛の気持ちをこめた贈りものとしても、日常的に生花のレイが使われています。
一方、日本国内のフラダンスシーンにおいては、ダンサーたちにとって生花のレイは、まだまだ敷居の高い存在。競技会に出場するときやハーラウの発表会などで、「一度は着けてみたい」とあこがれは抱きつつも、費用などの面からいつも見送っているという人も多いようです。
生花レイの手づくりにチャレンジ
国内ダンサーにとってはまさに“高嶺の花”のような生花のレイですが、じつは手づくりなら思いのほかリーズナブル。想いをこめて手づくりしたレイを身に着ければ、フラダンスももっと深く楽しめるかもしれません。
ここでは、はじめてでもチャレンジしやすいデンファレ(ランの一種)を使ったレイのレシピをご紹介します。
用意するもの(レイ1本分)
- デンファレ:20本~25本くらい。
- 糸:1.5m程度。レース編み用、厚手帆布用など太めのものを。
- 針:ふとん針やぬいぐるみ用針など、長めのタイプが便利です。
- 花切りバサミ:なければ工作用でも大丈夫。
花だけを切りとる
さっそく作っていきましょう。まずはデンファレの花を枝から切りとっていきます。花びらがバラバラにならないように、根元の少し下あたりを切ってください。
さらに切りとった花についている、ほそいヒゲのような部分もていねいに切り落としてあげると、より美しく仕上がります。
花を糸に通していく
針に糸を通し、一方の糸の端をかるく結んで“輪”を作っておきます(花が抜けてしまうのを防ぐため)。花の中心に、根元の方(枝についていた方)から針を刺して、ていねいに糸に通していきましょう。花と花の間にスキマができないよう、しっかり詰めていくのがポイント。
はじめは1個ずつ、慣れてきたら針にいくつか花を差し溜めておいて、まとめて糸に送ってあげると効率的です。
糸を結んで仕上げる
すべての花を通し終えたら、花を両側から押して、もう一度スキマを詰めます。フラダンスを踊っているときに、花がずれてきてしまわないようにキッチリと。最後に糸の両端を結んで輪のかたちに仕上げれば、デンファレの香りもゴージャスな手づくりレイの完成です。
アロハ・スピリットで手づくりを楽しんで
手づくりレイといっても、基本的には花を糸に通していくだけ。ちょっと不ぞろいでも大丈夫です。フラダンスと同じように、“アロハ・スピリット”でおおらかに楽しむのが、いちばんのコツかもしれません。
はなどんやアソシエでは、フラにオススメの花材を豊富にとりそろえています。ぜひ、つぎの発表会ではハーラウみんなで、おそろいの手づくりレイにチャレンジしてみてくださいね。
ライターのプロフィール
Written by ヨコ
宮崎在住の女性ハワイアン・シンガー。
フラ・スタンダードからハワイアンポップスまで幅広く歌い続けて7年目。