ファーストジェルを使ったアレンジ

新感覚プリザーブドアレンジ用品・ファーストジェルに挑戦!

プリザーブドフラワーの新しいアレンジメント用品・ファーストジェル。フローラルフォームのようにプリザーブドフラワーやアーティフィシャルフラワーをアレンジできる透明なジェルです。
数年前からとても話題になっていましたが、遅ればせながら、やっとアレンジしてみることができました。
道具をいろいろ揃えなければなりませんが、ジェルキャンドルやワックスなどをされる方でしたら、すでにお持ちの道具でできるので、フラワーアレンジの表現の幅が広がると思いますよ~。

作り方

ファーストジェル・用具

ファーストジェルは使用できる用具に制限がありました。
ファーストジェルの袋には、詳しい取扱説明書が入っているので、よく読んで用具を揃えてくださいね。
IHクッキングヒーター…ガスコンロなどの直火での加熱は禁止です。
●温度計…200℃まで測れるものを使用となってますが、ジェルは油分なので100℃以上の加熱は禁止です。
●金属製の鍋…IH対応のもの
●軍手など…容器が高温になるので軍手や鍋つかみなどが必要です。
●耐熱性のガラス容器や陶器製の器など…私は、キャンドル用のガラス容器を使いました。

(1)ジェルを溶かします

ファーストジェル・ジェルをちぎる
ジェルを小さくちぎって、鍋に入れます。
多めの量が作業がしやすいので、1袋全部ちぎって入れても良いと思います。
↓はじめての作業だったので、ジェルを少なめに入れてしまいました。

ファーストジェル・加熱
IHヒーターを弱火に設定して加熱します。※強火で急激に加熱すると100℃を越してしまうので危険です!
70℃ぐらいでジェルが溶け出します。95℃を超えたら100℃になる前に加熱をやめます。溶けてない部分も予熱で溶けます。
※このときかき混ぜてしまうと、冷えたときに細かな気泡が現れてきます。

ファーストジェル・液状化
ジェルの温度が85℃になるまで待ちます。
混ぜれないので、鍋のフチと真ん中では温度の下がり方が違ってきます。私はフチ側が85℃になったところで、次の作業に移りました。
(このときは、4分ぐらいで85℃になりました。)

(2)器にジェルを注ぎます

ファーストジェル・ジェルを注ぐ
85℃ぐらいになったら、ジェルを容器に流し込みます。※必ず軍手を付けてくださいね。かなり熱いです。
器に鍋がつくぐらいの高さから優しくゆっくり注ぎます。

ファーストジェル・ジェルが足りなし
ジェルを少量しか溶かさなかったので、容器の半分までにしかなりませんでした。
ジェルは鍋のフチや底に多少残ってしまいますので、1袋を全部溶かして、すべて使い切るために容器を何個か用意するなど、『まとめ作業』をしたほうがいいと思います。

ファーストジェル・再加熱
半分にしかならなかったジェルがある程度固まったので、ガラス容器から取り出して、新たにジェルを追加して、再加熱しました。
ガラス容器に入れたジェルは、冬場で換気のためにエアコンもつけていなかったので、30分もしないうちに取り出せるぐらいまで固まりました。

ファーストジェル・フチにギリギリ
再度、100℃弱まで加熱し、85℃まで冷やして、器に注ぎました。
ジェルは冷えると目減りするので、容器のギリギリまで注ぎます。

(3)ジェルは冷えてから使います

ジャースとジェル・気泡なし・全体
注いだすぐの写真です。全体的に大きな気泡もなく、きれいに注げました。

ファーストジェル・気泡なし・上
上から撮った写真です。透明度が高くてとてもきれいです。

ファーストジェル・気泡が大きくなる
その日はそのままジェルを冷やして、次の朝に確認すると、なんと、前日極小だった気泡が大きな気泡へ変わっていました!
これはレジンと同じ理由だと思うのですが、固まる過程で、気泡を広げる方向に収縮しているんじゃないかと思います。
原因としては、100℃から85℃に冷ます過程で、温度計で少しかき回してしまったことだと思います。そのときは気泡は目に見えませんでしたが、細かい空気の粒を作ってしまっていたんじゃないかと考えています。
しかし、アレンジができないほどの気泡ではないので、このまま使いました。

(4)後片付け

ファーストジェル・鍋からはがす
ジェルは使い切るほうが良いですが、余ったら冷えるのを待つと、ぺろんとはがせます。(油分なので、手がベタベタになります。)

ファーストジェル・鍋に残る
しかし、鍋の側面についた薄いジェルの膜はなかなか取れないので、鍋はファーストジェル専用にしたほうが良いですね。

(5)アレンジ

ファーストジェル・アレンジ
ジェルにテーピングしたワイヤーを挿してみました。
かなり押し返される感覚があります。フローラルフォームのようにサクッとは入りませんが、1cmぐらい挿すと、かなりしっかり掴んでくれます。

ファーストジェル・細い枝もOK
細い枝の花材(写真はかすみ草)もしっかり角度を保てました。

ファーストジェル・完成
アレンジが完成しました。横から見るとワイヤーが丸見えですね。
今回はファーストジェルのお試しアレンジだったので、中のワイヤーの状態を見るために透明のガラスを使いましたが、色や模様の入ったガラスの器を使うとワイヤーが目立たないと思います。
でも、私の生徒さん達は、この細かい気泡がキラキラと窓の明かりに反射するので、これを隠してしまうのはもったいないと、この状態が良いとおっしゃってました。
『わざと気泡を作って、ワイヤーを隠しつつ、キラキラを楽しむ』というアレンジもアリかもしれませんね!

使用した材料

○ 即日★ファーストジェル 400g/FG-01
○ 町田ローソク/グラス サークルS 6個組/GL-5506【01】
○ 即日★【プリザーブド】大地農園/ローズ・いずみ 9輪 クリスタルピンク/03480-111
○ 即日★【プリザーブド】フロールエバー/アンデスアジサイ ミントグリーン/FL291-11
○ 即日★【プリザーブド】大地農園/アンティークプリザ・カスミ草 15g グリーン/00050-700
○ 即日★【プリザーブド】大地農園/ミニカスミ草・フラワーベール 22g 白/グリーン/0001-5-017
○ 即日★アスカ/パールガーランド パール/A-15293-31
○ 即日★一粒ダイヤピックL V-12L 24本/165-3250-2

終わりに

ずっと話題だったファーストジェルをやっと試してみることができました。この弾力は楽しいですね、ずっと触っていたい感じです。
でも、温度管理になかなか苦戦しました。普段のプリザーブドフラワーのアレンジに、まったく無かった作業ですからね。IHヒーターを料理以外に使ったのは初めてでした♪
今回はガラス容器で作りましたが、これは口が狭い1輪挿しのような、フローラルフォームをセットできない陶磁器の花器(花瓶)に入れると、ものすごく役に立つような気がします。いつか試してみたいですね。
また、ファーストジェルは『ジェルリウム』といって、ハーバリウムのようにドライやプリザの花材を閉じ込めることができるそうです。
陶磁器の器やジェルリウムなど、今までにみたこと無いような、素敵なプリザのアレンジがたくさん出てきそうでワクワクしますね。

この記事を書いた人

花ごよみ 山高紀子
佐賀市で、プリザーブドフラワーを中心につまみ細工やレジンなどをあわせて、お花モチーフの作品を制作・販売しています。和風のデザインが得意です♪
また、アトリエではプリザーブドフラワーのプチアレンジ教室も開催しています。
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