花びらのないポインセチア
クリスマスに大活躍の花といえばポインセチア。鮮やかな赤い色が年末気分を盛り上げてくれますが、赤く色づいている部分は花ではなくて、「苞」と呼ばれる葉が発達したものです。いわゆる花びらはありませんが、花がないわけではなくて、中心の小さな部分が花。今年のクリスマスは葉だけじゃなく粒々として可愛らしい花にも注目したいものです。
今回の佐藤俊輔のFLOWER STYLEのテーマは、「ポインセチアのフローラルブーケ」。ポインセチアの葉を花びらに見立て、その中に色々な種類の小花を散りばめて、最終的には鮮やかな赤いブーケを作ります。本来は「咲く」ことはない葉に無限の可能性を込めて、満開のアレンジを作りましょう。
聖なる夜に咲く葉に想いをはせて―
佐藤俊輔のFLOWER STYLE vol.13はじまります。
造花×プリザーブドフラワー×生花の花材紹介
使用する花材はこちら。
左から、ブルーファンタジー(紫)[20cm程度]、ユーカリミックスバンチ(グリーン)[2束]、メタリカルスカスピック(GOLD)[1束]、ピラミッドアジサイ(クローバーグリーン)[3分の1程度]、つやめきベリー(ダークチェリー)[1つ24本入り]、ブリリアントエリンジウムスプレー(ゴールド)[2本]、ラグラス(ナチュラルピンク)[4分の1程度で12本]、スノーローズブッシュ(クリームホワイト)[1束]、ミニポインセチアバンドル(RED)[2束]、サリューブバリアブーケ(LV)[1束]、グリッターサイプレスバンチ(シャンペン)[1束]、ローズバンチ×5(モーブ)[1束]
佐藤が選ぶMVP花材「スターチス・ブルーファンタジー(紫)」
最近、ドライフラワーブームも相まって不動の人気を獲得しつつあるスターチス。モヒカンのように花が規則正しく並ぶシヌアータ系と、小さな花と細い枝がふんわりと広がるハイブリット系に大きく分けられ、ブルーファンタジーはハイブリット系の代表選手です。ふんわりと繊細な花と茎は通常の花あしらいはもちろんですが、映像にするとぼやけが強調されて非常に幻想的になるので、映え写真を撮りたい時や、スチール撮影などの機会に使うのもおススメです。
作り方は動画コンテンツで
ノーチェ・ブエナ
いかがでしたでしょうか?今回は12個のパーツでボリュームたっぷりに作りましたが、小さめに作りたいですとか、さくっと手軽に作りたいという方は、5~6個くらいのパーツでも可愛らしく仕上がりますよ。
ポインセチアの原産国メキシコでは、ポインセチアはノーチェ・ブエナ(クリスマスイブ)と呼ばれて親しまれています。満開に咲かせたポインセチアのフローラルブーケを飾ってクリスマスまでの時間、そしてクリスマスの時間を鮮やかな赤い色で彩りましょう。
ポインセチアのフローラルリースキット
今回は、はなどんやさんのキット販売とスペシャルコラボレーションで、この記事でご紹介したポインセチアのフローラルブーケをリースにした、「ポインセチアのフローラルリース」のキットを販売しています。クリスマスの演出でリースとブーケをセットで飾るのもゴージャスでおすすめです。
咲かせることの喜びからもう一度はじめる花のある暮らし「佐藤俊輔のFLOWER STYLE」次回もお楽しみ!
佐藤俊輔のインスタグラムでは撮影時のオフショットなども掲載しています。
この記事を書いた人
- フラワーデザイナー 佐藤俊輔
- ㈱三越(現・三越伊勢丹ホールディングス)を退社後、花の世界へ。
2014年、モナコ国際親善作品展国内選考会において特別賞を受賞。
2016年より「女性自身」(光文社)、2020年より「CREAWEB」(文藝春秋)にて花のあるライフスタイルを連載中
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