誰かのためにスイーツを買って帰る気軽な気持ちで、花を贈る
皆さん大好きなパフェ。その語源は、フランス語のparfait(パルフェ)で、完全なという意味。つまりパフェは、完全で完璧なデザートという意味とされています。確かに、季節のフルーツに加え、プリンや生クリーム、スポンジや焼き菓子まで入ったパフェは、“無敵なスイーツ”のように思えます。
今回の佐藤俊輔のFLOWER STYELのテーマは、そんなパフェに見立てたフラワーアレンジを特集します。器の中まで花や実モノがぎっしり詰まった豪華な姿は、まさに“パルフェ”なアレンジ。上の部分だけじゃなくて、器の底の最後の一輪まで花をめいっぱい味わえます。
春は、出会いと別れの季節。卒業や入学、就職、新生活、母の日などお祝いをする機会が何かと増えますが、うっかり「祝いそびれ」てしまった経験は皆さんもあるのではないでしょうか?今年は、人と直接会うきかいも減ったことで、「祝いそびれ」がますます広がっていると思われます。そんなときに活躍するのがお花。日本花き振興協議会では、気軽に花を贈りあってコミュニケーションを深めるスタイルを提案する「Okulete gommen」プロジェクトを開催しています。
スイーツを買ってかえるような気軽な気持ちで花を贈る―
佐藤俊輔のFLOWER STYLE vol.12はじまります。
生花×造花×ドライ=セミフレッシュアレンジメント
使用する生花の花材はこちら。
左から、スイートピー(淡いピンク)、ブルースター(ピュアブルー)、フリージア、ルピナス。今回の動画ではこの4種の中から、ブルースターとフリージアを使用しています。いずれも1本ずつが適量です。
その他の花材は、こちら。
左から、ローズバンチ×5(モーブグリーン)、ローズバンチ×5(ラベンダー)、ローズバンチ×5(ローズクオーツ)、ローズバンチ×5(グリーン)、スモークベリーショート(BLUE)、スモークベリーショート(FR.GR)、ソフトピラミッドアジサイ(ブルーライム)、ソフトピラミッドアジサイ(ライムロゼ)、ノグルミ(BL)、ノグルミ(PK)、ミニツガ(N)、シナモンスティック(4cm)、マメカラ。ローズ(ラベンダー・ローズクオーツ)は4束、ローズ(モーブグリーン・グリーン)は2束、ブルーベリー1本ずつ、アジサイ2房~3房程度、ノグルミ10粒程度ずつ、ミニツガ20粒ずつ、シナモンスティック1袋、マメカラ10個程度で、大小二つ分のアレンジの分量です。
生花と造花、ドライなどの花材を一緒にアレンジする、サトウシュンスケフラワーデザインオリジナルの「セミフレッシュアレンジメント©」。今回は、カトレアピックや試験管などを使用して生花を生ける「ピック法」でアレンジします。
佐藤が選ぶMVP花材「ノグルミ」
使用した花材の中で毎回佐藤のお気に入りをのMVPを紹介するこの企画。第12回目はノグルミです。花束やアレンジメントを作る時に、メインの花・小花・実物・グリーンをそれぞれ入れるように意識するとまとまりが出ます。ですが自宅用に少し飾る目的ですべての種類の花材を揃えようとすると手間も費用もかかります。そんなときに活躍するのがこのノグルミです。ノグルミは実物ですが、見た目はセンニチコウに近く小花のような扱いができます。カラーバリエーションも豊富なので、ワイヤリングして花束やアレンジメントに入れれば、小花を用意しなくてもすみます。花屋さんで気に入ったメインの花とグリーンを少し買って、このノグルミを足せば、手軽に本格的な花束やアレンジが楽しめます。自然素材なので大きさや形が様々なこともポイントです。
動画コンテンツ
前回から始まった動画配信。おかげ様で沢山の方に見て頂きました。今回も動画でお伝えしていきますので、下のコンテンツよりご覧ください。
ショートver
作る楽しみ、贈る楽しみ
いかがでしょうか?花材がつぶれないようにきれいに花器に入れることができればOKです。
国産花き需要拡大推進協議会が実施したアンケートによると、誰かにプレゼントを贈ることを「好き」回答した割合は全体の9割に及んでいます。確かに振り返ってみると、相手がどんなプレゼントを渡したら喜んでくれるだろうと考えながらプレゼントを選ぶ時間は、ワクワクした特別な時間に感じます。そのプレゼントを手作りすれば、贈る楽しみに作る楽しみが加わり、楽しみが何倍にもなりますよ。
母の日の手作りギフトに
今回は、はなどんやさんのキット販売とスペシャルコラボレーションで、ご紹介したフラワーパフェのプレゼントバージョンキットを同時発売しています。
さらにさらに4月10日(土)には佐藤が作り方をレッスンするインスタライブも開催予定です!ライブ中コメントにて質問なども受け付けますので、フラワーパフェを作りたいと思っている方も、もちろんお手元にキットをご用意いただく方もぜひぜひご覧ください。
作ると贈るを楽しむことからもう一度はじめる花のある暮らし「佐藤俊輔のFLOWER STYLE」次回もお楽しみに!
佐藤俊輔のインスタグラムでは撮影時のオフショットなども掲載しています。
この記事を書いた人
- フラワーデザイナー 佐藤俊輔
- 2014年、モナコ国際親善作品展国内選考会で特別賞を受賞。
2017年より「女性自身」にて季節のアレンジメントを連載。
テレビ、ラジオ出演のほか百貨店の装飾など幅広く活躍中。
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