女性自身の通販セクション「女性自身百貨店」にて佐藤俊輔とはなどんやさんがコラボしたクリスマススワッグが限定発売となり、本日11月17日(火)発売の女性自身にその紹介ページが掲載されます。そこで今回は佐藤俊輔のFLOWER STYLE初の番外編ということで、女性自身百貨店撮影の舞台裏をレポートしたいと思います。
普段何気なく見ている雑誌の一ページがどんな風に出来上がっていくのか―ぜひ想像しながらご覧ください。
東京は文京区音羽にある光文社は、女性自身のほかにSTORY、JJ、Mart、美STなどを手掛ける大手の出版社です。本社ビルには編集者やカメラマン、スタイリストなどが慌ただしく出入りしています。向いにある講談社とともに「音羽系」と呼ばれ、集英社や小学館のある千代田区「一ツ橋系」と並んで出版業界の二大巨頭の一つになっています。光文社は、自社ビルの中にスタジオを持っており、グラビア撮影をするような大掛かりなライティング設備のあるスタジオや、キッチンが併設されているスタジオなどいくつものスタジオなど様々なスタジオがあります。
今回はキッチン付きの比較的大きめのスタジオで撮影です。スタジオには、メイク室や控室が併設されています。メイク室に荷物や衣装を置いたら、さっそくミーティングが始まります。
クリスマススワッグのデザインのポイントなどを話し、カメラマンさんとはアレンジメントのどこに注目して写真を撮ってほしいか、編集者さんとは誌面のどこにどんな写真を載せるかを話し合います。
ミーティングが終わるといよいよ撮影になります。スタジオには、各種ライティング機材やレフ版、背景、壁紙などのセッティングを専門に行ってくれるスタジオさんという方々が3~4人います。写真の奥に写っている黒い服を着てる方がそうです。このスタジオさんがカメラマンさんの撮りたい写真に合わせて、ライティングや背景を調整し、手際よくスタジオを変化させていきます。
時に1カットごとにライティングの環境を変化させる技術は驚きです。小さな穴を通った光が映す逆さまの映像を人が手書きで書き写していた、カメラオブスキュラ。カメラの原型の歴史を考えると、いかに光を上手に取り込むかというのが撮影にとっていかに重要かを思い知らされます。
今回のメインカットはこちら。
そしてデザインのポイントにしたのがこのオールドローズ。
どちらもカメラマンさんとスタジオさんの生み出す美しい光に包まれています。
作品の撮影が終わったら、作品の作り方の手順や材料のカットを撮影していきます。花材の並べる順番や細かな位置など誌面になったときに見やすいように、カメラマンさんが画角を見ながら撮影していきます。
最後に佐藤のプロフィール用の写真や作品を持ったイメージカットなどの撮影を行いました。作品を撮る時と人物を撮る時では撮影セットが変わるので、スタジオさんとカメラマンさんがポートレートに適したセットを組んでくれます。その時間を利用して佐藤はメイク室でメイクをします。あまり派手なメイクをするわけではありませんが、カメラのライトで肌がてからないようにベビーパウダーを顔にはたきます。髪の毛を軽く整えて完了です。ヘアメイクさんやメイクさんが入ってくれることもありますが、今回は自分で済ませました。
人物の写真は表情などが変わるために何ショットも撮ります。笑顔のものやまじめな顔のもの、目線があっているものや目線をそらしているもの、さまざまなバリエーションを撮りました。
すべての写真が撮り終わったら、パソコンの画面をみんなで確認し、不足している写真がないかどうかチェックし終わったら撮影終了です。
再びミーティングテーブルに戻り、今度はライターさんと、誌面に載せる文章の打ち合わせをします。佐藤が口頭でしゃべった内容をライターさんがメモや録音をし、最終的な文章に仕上げてくださいます。ライターさんとのミーティングが終われば、この日の作業はすべて完了です。あとは、後日デザイナーさんが実際の誌面のデザインを作ってくれるので、その雰囲気や、文章、写真のチェックをして誌面が出来上がります。
いかがでしたでしょうか?雑誌の誌面が出来上がるまでには、カメラマン、ライター、編集者、スタジオマン、スタイリスト、デザイナーなど多くの人と技術が関わっています。そして、被写体の魅力を、少しでも多く読者に伝えられるようにと取り組んでいます。
今回の佐藤俊輔FLOWER STYLEは番外編としまして、女性自身百貨店撮影の舞台裏をお届けいたしました。佐藤俊輔とはなどんやさんがコラボしたクリスマススワッグは、女性自身百貨店限定発売となります。以下のInstagramアカウントでライブ配信も予定しているので、ぜひご覧ください。
【終了】ライブ配信予定:2020年11月18日(水)20時~
光文社公式通販サイト(@web_kob)
フラワーデザイナー 佐藤俊輔(@satoshunsukeflowerdesign)
この記事を書いた人
- フラワーデザイナー 佐藤俊輔
- フラワーデザイナー。2014年モナコ国際親善作品展国内選考会において特別賞を受賞。2017年より「女性自身」(光文社)、2020年より「CREAWEB」(文藝春秋)にて季節のアレンジメントを連載。テレビ、ラジオ出演のほか伊勢丹メンズ館のディスプレイ装飾など、幅広く活躍中。
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