紫陽花とエリンジウムのミニハーフリースの作り方

こんにちは!Life&ArtFlowerです。
今年は各地で例年より早い梅雨入り宣言が出ていますが、この季節のお花といえば、やっぱり紫陽花ですよね。
紫陽花は、多くの方に愛されているお花です。
瑞々しく咲く姿は言わずもがな、枯れてゆく姿も、また、枯れた姿ですら美しく魅力的です。
様々な姿を長く味わえる紫陽花は、生花やドライフラワーで楽しまれる方も多いのではないでしょうか?
また、多彩なカラーのあるプリザーブドフラワーでアレンジされる方も多いと思います。
もちろん、アーティフィシャルフラワーにも、様々な種類の紫陽花があって、アーティフィシャルフラワーならではの扱いやすさや耐久性、また、絵画的な色合いが魅力です。
今回は、その中でも、私がとっても大好きな素材を使って、リースをお作りしていきたいと思います。ご参考いただけましたら幸いです。

使用した材料と道具


《使用した花材》
MAGIQ(東京堂)/メルバハイドレンジア #24 グリーン
アスカ/エリンジウム(アザミ)×3 ホワイトグリーン
SG Wonder zone/ひげづるリース 丸 13cm
東京リボン/フレッジ NO.016  30x10M ネイビー
リースワイヤー地巻 #26 #8 ブラウン
地巻ワイヤー#26 S ブラウン
日本デキシー/フラワーテープ 12.5mm ブラウン

《あるとよい道具》
ニッパーまたはワイヤーカッター…花材やワイヤーのカットに使用します。
ヤットコ…リースにくんだり、ワイヤーをねじったりする際に使用します。
布用ハサミ…リボンのカットや花びらのほつれカットに使用します。

作り方

(1)紫陽花の下準備


まずは、1房ずつ抜き、小分けにカットしていきます。1房は5つの小さなパーツに分けられます。これら一つ一つにワイヤーをかけていきます。


お花と茎の接着点あたりを持ち、茎に地巻ワイヤーをかけていきます。地巻ワイヤーは半分の長さがあれば大丈夫です。
ワイヤーを茎に沿うように折り曲げ、長い方の一端をもう一端のワイヤーと茎に、グルグルと巻き付けます。そして、巻き付けた後、出っぱった茎をカットします。


細かいですが、お花の接着点から茎の分岐点までの長さが微妙に違います。お花側を持ってワイヤーを巻くことで、お花からワイヤーまでの長さを均等にします。


茎が大変細いので、ワイヤーが茎から抜けないよう、更にねじっておきます。


このようにワイヤーがけします。ちなみに、こちら5本で1房分です。


1本で10房ありますので、全部ワイヤーがけすると50パーツになります。
ワイヤーがけは大変面倒な作業ですが、ふんわりとした雰囲気に仕上げる、お花を均等に組める、花材の位置やリースの形を調整できる、など、作品づくりのために重要な作業となりますので、頑張ってください!


更に、ワイヤーの上からフローラルテープを巻き、ワイヤー部分が3~4㎝になるようカットします。


これで紫陽花の下準備ができました。
ちなみに、こちらの紫陽花は、繊細さゆえに、花びらがぬけやすくもあります。外れたら茎に戻してあげてください。また、花びらのほつれが気になる場合は布用バサミでカットしてください。

(2)エリンジウムの下準備


小分けにカットした後、お花の根本付近で曲げ、リースの土台に組む部分を作ります。組む部分は約4㎝あれば十分です。ヤットコを利用すると曲げやすいです。


土台リースに組み込む茎の部分にフローラルテープを巻いておきます。これでエリンジウムの準備はOKです。

(3)土台リースの下準備


今回は、直径13㎝の小ぶりなリース土台をご用意しました。ハーフリースタイプに仕上げる予定ですので、花材を組まない部分をどこにするか、ぐるぐる回しながら向きや上下を決め、枝やツルの気になる所を整えておきます。

(4)リース組み

花材をリース土台に組み込んでいく方法はいくつかありますが、今回は、リースワイヤーを使用したいと思います。
花材の組み始めにワイヤーをくくりつけ、先端をリース土台にしまっておきます。

花材のワイヤー部分を、土台のリースに組み込むか沿わせ、列が揃えばワイヤーを巻きます。


引っ張りながら巻き付けます。


円の内側は花材をいれる頻度を少な目に、円の外側は花材をいれる頻度を多目に、ということを意識して組んでいきます。


あとで微調整できますので、どんどん組んでいきましょう!


横から見るとこんな感じです。


最後にエリンジウムを組みます。エリンジウムは重みもありますし、組み終わりにもなりますので、リースワイヤーをぐるぐると数回巻き付けておきます。また、あいた隙間には紫陽花を組みこみます。

リースの組み終わりにフローラルテープを巻きます。ワイヤーの補強、手指の保護、リボンを巻き付けやすくするため、といった理由です。


とりあえず出来上がりました。
あとは、お好みの形になるよう足し引きしながら形を整えていきます。


すべてワイヤーがけをしていますので、ワイヤー部分をもって、引っ張り出したり、向きをかえたりして、形を整えます。

(5)リボンで仕上げ


最後に、フローラルテープを巻いた組み終わりの部分をカバーするように、リボンを巻きます。


巻き方はお好みですが、リースの形を損なわないように短く結んでみました。


これで出来上がりです!

ちなみに、リースの背面はこのような感じになっています。


小ぶりですので、壁掛けとしてだけでなく、ちょっとしたスペースのオーナメントとしてもよいかなと思います!


色違いでもお作りしてみました!
今回使用させていただいた紫陽花(メルバハイドレンジア)も、エリンジウムも、カラーバリエーションがいくつかありますので、色違いでアレンジをお楽しみいただいてもよいかと思います!

使った花材はこちら

作成した感想

紫陽花には、清楚な顔も、可愛らしい顔も、ゴージャスな顔も、侘び寂び的な奥深い顔もあります。そんな魅力的な名優でありながら、ほかのお花と一緒になった時に、静かな名脇役に転じることができる、稀有なお花です。
紫陽花をより味わおうとするならば、紫陽花のみのアレンジがよいのかもしれません。でも、今回は、あえて、エリンジウムをアクセントにいれさせていただきました。いずれも、寡黙なタイプのお花ですので、どちらの魅力もそのままにお楽しみいけるかなと思いました。ご参考になりましたら光栄です!お読みいただきありがとうございました!

この記事を書いた人

Life&ArtFlower
Life&ArtFlower
主にアーティフィシャルフラワーを使って、リースやコサージュなど、お花の雑貨を製作、販売しております。
まだまだ駆け出しのフローリストですが、アーティフィシャルフラワーの魅力や扱いやすさ、作品を作る楽しみをお伝えできればと思っております!
日本アーティフィシャルフラワー協会 認定フローリスト
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