この記事では、8月に花市場に出回る花、人気の切り花をご紹介しています。お花ごとの管理方法やポイントもご紹介しておりますので、8月に花を贈りたい、飾りたい方はぜひ参考にしてみてくださいね。(※記載しております出回り時期はあくまで目安となります。)
■こちらの記事も参考にどうぞ!
【読み物】生花スタッフが選ぶ!夏のおすすめ切り花5選
■目次
1.ギフトにおすすめ。8月の花
├ユリ、ヒマワリ、トルコキキョウ
2.ラグジュアリーな南国テイストの花
├国産アンスリウム、デンファレ・モカラ、クルクマ、ヘリコニア、パイナップル
3.暑さもへっちゃら!ドライになる花
├パンパス、アンティークアジサイ、ワイルドフラワー、スターチス、千日紅、エリンジューム
4.お盆の花 定番和花から洋花まで
├キク、ユリ、トルコキキョウ、アスター、カーネーション、リューカデンドロ、蓮(はす)、ほおずき、けいとう、りんどう
5.ナチュラルテイストの草花
├ワレモコウ、虎の尾、オミナエシ、フロックス、フジバカマ、ミシマサイコ、アシダンテラ、ホトトギス、スピードリオン、パニカムなど
6.八月に出回る枝もの・実もの
├アセビ、赤オクラ、ゲットウの実、サンキライ、唐ゴマ、ヤマゴボウ、花ナス、雪柳、ガマの穂、野ばら、ベニスモモ、ひょうたんなど
7.おわりに
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8月のギフトにおすすめの花
暑い時期でも、誕生日やお祝い事で真夏にお花を贈りたいシーンもありますよね。比較的暑さに強く、花束にもよく映えるご家庭向きのお花を3点ご紹介します。
・ユリ / 出回り時期 通年
暑さの厳しい中でも丈夫で長持ちなユリの花。夏が旬ということもあり人気の花の女王、カサブランカもお求めやすい価格になり、大変おすすめです。花首で短くまとめても可愛い八重咲きや、花粉のはじけない無花粉タイプなど品種改良によりさまざまなニーズにあった品種が生まれています。
【ユリのお手入れ方法】
水につかる部分は全部の葉を取り除き、上の方も枚数を減らします。お水はたっぷりめに。花粉がはじける前に指かピンセットで取り除くのがおすすめ。
花粉がはじける前に取り除くことで、長持ち効果も期待できます。
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・トルコキキョウ / 出回り時期 通年
通年入荷のトルコキキョウですが花本来の時期は夏です。初夏のシーズンにはブルー系の色や、軽やかな一重咲きなどで涼感を演出したいですね。1本そのままでも飾れますが、切り分けて小さな花瓶などで分けると家じゅうで楽しむことが出来ます。
【トルコキキョウの管理方法】
水につかる部分の葉を取り除きます。しわになってきた花はカットして取り除きます。お水はたっぷりめに。
・ひまわり / 出回り時期4月後半~9月ごろ
夏の花の代表。入荷品種が多いのは8月初~中旬くらいまで。後半にかけて徐々に品種が減ります。八重咲き系などは入荷終わりが早めの傾向です。黄色、オレンジ黒芯のスタンダードなものは9月にも入荷が続きます。
【ひまわりの管理方法】
意外と暑さには強くないので涼しいお部屋に。水の量は浅めが適します。水替えの時に茎を切り戻し、茎の傷んだ部分を切り上げていきます。葉はしおれるので先に取り除いておきます。
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ラグジュアリーな南国テイストの花
夏だからこそチャレンジしてみたいのは、カラフルな蘭やクルクマを使った南国風の花選び。葉っぱが無くお手入れや飾るのも簡単。
カラーバリエーションが豊富なので色合わせも楽しいお花たちです。トロピカルフラワー特集はこちら
・国産アンスリウム / 出回り時期 通年
暑さに強い花ナンバーワン。珠玉の国産アンスリウム!水も濁りにくいので夏でもお手入れは簡単です。
【アンスリウムの管理方法】
風のあたる場所は避けて、冷房のお部屋で保管してください。お花への霧吹きも効果的です。
・蘭(デンファレ、モカラなど) / 出回り時期 通年
カラーバリエーションが豊富。ランの花だけをシンプルに飾っても素敵。日持ちで選ぶなら、この時期限定の「国産デンファレ」が特におすすめ!
【モカラ・デンファレの管理方法】
風のあたる場所は避けて、冷房のお部屋で保管してください。お花全体を水につけての水揚げ、お花への霧吹きも効果的です。
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・クルクマ / 出回り時期月6月~9月ごろ
熱帯アジアやアフリカに分布する植物です。大型のものから、小型のものまで種類があります。大きなものは横から観賞する花姿になりますが、小型のものはバラのような雰囲気にも見えて可愛らしいです。クルクマの仲間の「レッドジンジャー」は通年入荷、冬場にも華展などに使われます。
【クルクマの管理方法】
風のあたる場所は避けて、冷房のお部屋で保管してください。特に保湿が重要なお花です。蒸散防止のスプレーの利用がおすすめです。カップの中を保湿するようにまんべんなく振りかけます。
・ヘリコニア / 5月~秋ごろ
甲殻類を連想させる南国花材。沖縄県産 大型なので使うシーンも限定されがちですが花のしだれるハンギングタイプなどは非常に珍しく一見の価値あり。花展やディスプレイなどに使ってみては。
【ヘリコニアの管理方法】
風のあたる場所は避けて、冷房のお部屋で保管してください。
◆ヘリコニアの販売ページへ
・チューベローズ / 夏ごろ
別名「月下香(げっかこう)」夕方から香りを放つ。南国花材。
【チューベローズの注意点】
入荷時はつぼみで、切り花のものはなかなか咲きにくいです。花もちは長くなく咲かずにおわったり蕾がポロポロ取れてしまうこともあります…咲いたらラッキー♪
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・ミニパイナップル / 6~8月ごろ
アナナス、ミニパインなどと呼ばれる観賞用パイナップル。品種により大きさ、葉の色、実の色など様様です。
暑さもへっちゃら!ドライフラワー向きの花
・パンパス/ 出回り時期 8月
大型の白穂、長くインテリアに使える素材として人気です。生花として出回るパンパスは瑞々しくドライにはない美しさ光沢が楽しめます。
スリムな早生タイプが8月の初旬頃、もこもこした穂の晩成タイプは8月下旬の出回りです。
【パンパスをドライにするコツ】
自然乾燥でドライになりますが、ふわふわ開いた穂に出来るかどうかはいかに早く水分を飛ばせるかどうかが重要になります。天気の良い暑い日に天日干しして一気に水分を飛ばすのがおすすめです。
・アンティークアジサイ / 出回り時期 7~8月頃多
花びらの固まったアンティークタイプ(秋色あじさい)が多い時期です。本来の鮮やかな発色からグリーンがかったり、茶色がかったりと何とも言えない風情です。小花が人気の「グリーンアナベル」もドライに向きます。
【アジサイをドライにする方法】
水分の多い状態のものは自然乾燥ではドライに向きません。良く咲いて花びらの水分が飛んだアンティークタイプのアジサイが適します。ドライにする場合、型崩れ防止のためには逆さ吊りのほうが良いです。ドライパーツ利用であれば立てた状態で乾燥でもOK。新聞などに巻いた状態ではクセがつくので注意。
・ワイルドフラワー / 出回り時期 通年
水下がりとは無縁のプロテア、バンクシア、グレビレアなど特徴のあるリーフ類など。
全体的に乾いた質感のものが多くドライ作品などをメインに使われますが、モダンインテリアにもよく合います。生花からそのままドライにして楽しまれる方が多いです。
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・千日紅 / 出回り時期 通年~(品種による)
千日紅も本来の花の旬は夏。この時期には種類も多く、スプレー咲きの白、ピンク、紫などが豊富に出回ります。スターチスと並びドライになる小花として人気です。
色の濃い紫や赤は特に発色が残りやすいです。
【千日紅をドライにする方法】
自然乾燥でドライになります。時間が経つと首が下を向いたり、散りやすくなるので新鮮なうちに水から上げて逆さづりにします。立てても首がピンと固くたつまで十分に乾燥させます。
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・エリンジウム / 出回り時期 6月中旬~7月中旬
美しい青色が残り、生花としても丈夫なので夏のドライフラワー素材としてとても人気です。枝分かれがありお花を複数使えるのもポイントです。
【エリンジウムのお手入れ方法】
枝分かれの真ん中の花が咲きに終わります。枯花が気になる場合はこちらのお手入れ方法をお試しください。
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・ハイブリットスターチス(HBチース) / 出回り時期 通年※ただし国産は5月-10月ごろ
きれいなドライになる小花。国産品の旬の時期で、価格的にもお手頃になっています。スターチスの中でもHBスターチスは、一般的なブラシ状のスターチスよりも小花で風通しよく傷みにくいです。ドライリースやスワッグなどに。
【スターチスの取扱い方法】
お水は少なめが適します。乾燥するにつれてお花が開いていきます。ドライにしたい方は最初から水なしの方がおすすめです。
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お盆に使われる花
8月に使われるお花のイベントといえばお盆があります。お盆に使われる一般的なお花といえば赤、黄色、紫、緑などのいわゆる仏花になりますがお部屋のインテリアになじみやすい色調の洋花も人気です。洋花のお供えには、ユリ、トルコキキョウ、カーネーション、ラン類などが特に人気です。 お盆の花、お供えの花特集はこちらから
・菊 / 取り扱い時期 通年
お供えの花として欠かせないのは「菊」ですが、夏は切り花としては本来の旬から外れてしまっています。(菊は気温の低い時期10月後半~5月くらいまでがおすすめ)
暑さにより「お花が小さい・色が薄い・スプレーものの花数が少ない」など季節的な特徴が出やすい季節になります。
キクのお花自体は暑さに強く丈夫であることから夏にも欠かせないアイテムになっています。本来の旬、季節の特性を知り、花を上手に選んでくださいね、
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・トルコキキョウ / 取り扱い時期 通年
やわらかで上品な色が多く、洋花のお供え花には欠かせない存在です。
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・ユリ / 取り扱い時期 通年
花もちが良く、香りもありご家庭に飾るお供え物として人気です。
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・カーネーション / 取り扱い時期 通年
安価で花保ちしやすく、色バリエーションも豊富。仏花としても定番です。
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・アスター / 取り扱い時期 通年~品種により
花の大きい「エゾアスター」がお盆前後に出回ります。葉が蒸れやすいので十分に取り除いて使います。
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・リューカデンドロ / 取り扱い時期 通年~品種により
お供え花として関西方面でよく使われます。
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・りんどう / 取り扱い時期 6月~10月ごろ
青、白、ラベンダーピンクなど清涼感のある色ラインナップが揃い、旬の時期です。お盆の花など和花の印象が強いですが、洋花との組み合わせもとても素敵です。花がたくさんついているのでカットパーツにしてレイなどにも使われます。
【りんどうの取扱い方法】
お花が密集しているので、蒸れやすい時があります。傷んだ花は取り除きます。
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・けいとう / 出回り時期 6月~10月ごろ
秋口まで出回りますが、旬の時期の夏はきれいでやっぱりおすすめです。涼し気なグリーンやピンクなどもあります。
種類や形も色々あり、花束やアレンジの埋め素材としてよく使われます。
【けいとうの取扱い方法】
葉は取り除きます。茎が傷みやすいので毎日の水替えと洗浄をしっかり行います。種が気になる場合はナイフの背を使って取り除くと良いです。
・蓮の花(はす) / 出回り時期 7-8月
日本ではお盆の花として一般的ですが、オリエンタルムードの花としても人気です。8月ごろには蓮の実も出回ります。これも面白い花材です。
花が終わったあとの実(蓮の実、蓮台)もユニークな素材です。モダンアレンジメントや花束に人気です。
【蓮の花の取扱い方法】
扱いはちょっと難しく、そのままでは中々咲きにくいです。茎を逆さにして茎の空洞にお水を詰めて、そのままお水に活けます。(運が良ければ咲きます^^;
生け花用のポンプを持っている方は使ってみてください。
・ほおずき / 出回り時期 7-8月のお盆前
お盆の風物詩。切り花はお盆前の一時だけ出回ります。秋にドライにしたり、透かしほうずきを作りたい方はこのタイミングで入手を。
■参考記事 透かしほおずきを作ってみよう!
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8月に出回る秋の草花
8月は秋の草花たちが増えてきます。おすすめの時期です。
フジバカマ8月~10月半ばごろ
浜なでしこ 8月中旬~9月下旬ごろ
ミシマサイコ 8月中旬~9月下旬ごろ
アシダンテラ8月~10月頃
ホトトギス 8月下旬~10月下旬
スピードリオン 8月中旬~下旬ごろ
トリカブト 8月下旬~9月初旬頃
ワレモコウ(吾亦紅) 7月~10月ごろ
オミナエシ(女郎花)7月~9月中下旬ごろ
マリーゴールド 10月頃まで
フロックス 6月中旬~8月中旬ごろ
虎の尾 7月中旬-9月中下旬ごろ
穂もの類(パニカム、玉すだれ、ファウンテングラス、黒ひえなど)
8月に出回る枝もの・実もの
8月に出回る青葉の枝もの、枝ものとして使える大型の実もの、草花をご紹介します。
・アセビ(馬酔木) / 取り扱い時期 通年
常緑の枝もの。日持ちが良く丈夫。大型のディスプレーなどざっくりとした活け込みにおすすめ。
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・赤オクラ / 取り扱い時期 8月中旬~9月ごろ
枝についたオクラの実がユニーク!実は乾燥させてドライとしても
◆赤オクラの販売ページへ
・月桃の実 / 取り扱い時期 8月~10月ごろ
大ぶりな全体を生かして活け込みや造形的なデザインに。入荷後半にかけて色が赤くなります。
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・サンキライ / 取り扱い時期 6月~9月ごろ
もりもりの実付き。山採りなので長さや個体差がまちまちですが、他にはない素材感で人気の枝物です。
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・唐ごま(ヒマ) / 取り扱い時期 8月下旬~10月初旬ごろ
野生のものもよく見かけます。大型の草花。枝もの的に大きく使います。青実が大きくなる時期です。
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・ヤマゴボウ / 取り扱い時期 6月~10月ごろ
野生のものもよく見かけます。大型の草花。枝もの的に大きく使います。青実が大きくなる時期です。
◆ヤマゴボウの販売ページへ
・花なす(ソラナム) / 取り扱い時期 種類により8月~10月ごろ
丸い形やカボチャ型、黄色やオレンジ赤などカラフルで種類も沢山。キツネの顔の形をした「フォックスフェイス(カナリヤナス)」も花なすの一種です。
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・雪柳 / 取り扱い時期 6月~
和風の雰囲気で涼し気な、緑の雪柳
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・がまの穂(蒲、ヒメガマ) / 取り扱い時期 6月中下旬ー9月中下旬ごろ
田舎の風景。長さを生かして枝もの的に使います。
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・野ばらの実 / 取り扱い時期 6月中下旬ー11月中下旬ごろ
夏は緑の実です。豊富な実付きです。緑の実は切り花状態では赤くは変化せず、ドライにすると茶色くなります。
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・フルーツ系 青リンゴ、洋ナシなど /
フルーツアレンジに!
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・葉もの類 /
緑の切り葉たち。グリーンだけを花瓶に飾ってもいいですね。
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