お花選びの参考に！4月、5月、6月の春～初夏の花展によく使われる生花（1）

この記事では、春～初夏（4月、5月、6月ごろ）の生け花、フラワーアレンジメントの花展、作品展によく使われる季節のお花、人気の花を季節ごとにご紹介しています。お花の出回り時期のおよその目安も知ることができますので、ぜひ花展の花材選びの参考にしてみてください！

【参考記事】春～初夏の花展によく使われる生花（2）枝もの・葉もの編

初夏～夏の花展に人気の花

◆初夏～夏の花展に使われる花

たくさんあった春のお花が終わり季節のはざまになる4月～5月ごろは意外と花選びに苦労する時期ですが、季節ものとして花菖蒲や芍薬が登場します。
芽吹いた瑞々しい新緑が豊富な時期でもあります。
※記載しております出回り時期はあくまで目安となります。気候により毎年時期は変動しますのでご参照の際はご注意下さい。

・芍薬　/ 出回り時期4月～5月

豪華絢爛に咲く姿は、郡を抜くあでやかさ。開花の調節が難しい部分ですが一度は使ってみたい花。和芍薬さつきが3月後半から、大輪の洋芍が4月中下旬からの出回りです。
北魚沼の「かぐや姫」などは5月後半～6月初旬ごろがひとつの目安となります。
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・国産アマリリス　/ 出回り時期4月

季節咲きの国産アマリリス。丈はコンパクトですが大変豪華で美しいお花を咲かせてくれます。
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・あじさい（ハイドランジア）　/ 出回り時期　通年、5－9月　※品種によ時期異なる

輸入品は、緑、白など通年の出回りがありますが、フレッシュアジサイの季節感としては初夏から夏になります。水分の多いフレッシュタイプから徐々に水分のとんだ秋色アジサイ系も入荷するようになります。
風情のある国産の小あじさいが5月中旬－下旬ごろ
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・ビバーナムスノーボール　/ 出回り時期3月下旬～5月初旬

ビバーナム
初夏を代表するグリーンの花木。シーズンに１度は使いたいとてもさわやかなお花です。やや水下がりしやすいので水揚げをしっかりと。茎を割る、樹皮を削ぐ、割るなどして深水で水揚げ。お花への霧吹きも効果的に
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・カキツバタ・花菖蒲　/ 出回り時期4月下旬～5月初旬

生け花のお稽古に欠かせないカキツバタですが、年々入荷が減り入手が難しくなっています…産地の切り替わりもあり年によっての入荷時期が違いますが
初夏がメインシーズンになります。
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シーズンの短い季節のお花。4月下旬から5月5日の端午の節句までがメインシーズン。温暖化の影響か年々出回りが早く、短くなっている印象です。
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・クレマチス　/ 出回り時期　通年・4月～7月初旬　※品種により異なる

つるの細いラインを生かして絡めたり、飛び出して使ったり。印象の強い大輪系、ベル型が可愛い小リン系など種類も様々あり和洋問わずに使える人気の花材です。
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・アリウム類　/ 出回り時期　　※品種によ時期異なる

アリウム・ギガンジューム。アリウムの中でも最大サイズ。紫色のつぼみから咲くと3倍ほどにも丸く豪華に。
4月下旬－6月中下旬ごろ。

アリウム・丹頂　小さな花とくねくねの茎。造形的なデザインに欠かせない素材です。
3月－5月ごろ。
このほかにもアリウム類は季節によって入荷品種が色々ありますので是非チェックしてみてください。
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・ヒマワリ　/ 出回り時期　4月～9月ごろ

4月ごろから入荷が増え始めます。もっとも品種が多いのが7月～8月初旬ごろで、定番の黒目ひまわりの他にも八重咲きや茶系、ホワイトレモン系などオシャレ品種も増えています。
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・クルクマ　/ 出回り時期　6月～9月ごろ

アジアンな雰囲気が魅力のクルクマ。夏の季節の花です。クルクマの仲間の「レッドジンジャー」は通年入荷、冬場にも華展などに使われます。
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・デルフィニウム類　/ 出回り時期　通年※品種によ時期異なる

青い花、と言えばデルフィニウム。通年の商材ですが4月から5月ごろが旬で流通量も増えます、ピンクやパープルなどの色もこの時期限定です。
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・トルコキキョウ　/ 出回り時期　通年

通年入荷のトルコキキョウですが花本来の時期は夏です。初夏のシーズンにはブルーやパープル系の色や、軽やかな一重咲きなどで涼感を演出したいですね。
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・ユリ類　/ 出回り時期　通年※品種によ時期異なる

ユリも初夏から夏が花本来のシーズンです。暑さにも強く夏のフラワーシーンにも心強い味方です。
昨今では八重咲きの品種も定番になり年間流通します。
定番のオリエンタルユリやスカシユリ、テッポウユリの他にも出回り時期の短い季節のユリが入ります。見つけた時にはぜひ手に取ってみてください。

乙女ユリ（5月下旬～6月半ばごろ）
ササユリ（6月下旬～7月初旬ごろ）
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・エピデンドラム　/ 取り扱い時期　3月～4月ごろ

丸いボール状に小花が咲く、個性的な蘭の花。大変長持ちです。
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・国産デンファレ　/ 取り扱い時期　6月～8月初旬ごろ

トルコ
国産のデンファレの入荷量が増えて手が届きやすい価格帯になるのがこの時期。国産品は大変花保ちが良く、暑い夏の強い味方です。
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・その他の小花　取り扱い時期

桔梗　6月～7月中旬ごろ
紅花　4月～6月ごろ
都忘れ（ミヤコワスレ）3月中下旬～4月中下旬ごろ
小輪グラジオラス　ピュアベール　　4月～5月初旬ごろ
ベロニカ　　　5月中下旬～7月中旬ごろ　輸入は不定期
ルリタマアザミ　6月中旬－7月中下旬ごろ

花展によく使われる通年出回りのお花

通年出回りがあり、比較的通年入手しやすいお花をご紹介します。先にご紹介した季節花材との組み合わせでより深みのある作品に仕上がります。

・国産アンスリウム

おすすめは、国産のアンスリウムです。日持ちも品質も抜群に良く長い花展の期間でも安心してご利用いただけます。
大きいサイズのものになるほど面の動きが面白く、大胆なデザインを作ることができます。アンスリウムの葉も別売りで販売しています。
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・グロリオサ

炎のように存在感を放つグロリオサは花展にとても人気です。しなやかな茎や葉のラインも面白いです。和モダンなど造形的でカッコよい作品におすすめ。枝ぶりを生かすほか、1輪のあしらいなどにも映えます。黄色もあります。愛知県や高知県が産地です。
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・ユリ

気品のある花の女王ユリ。大輪のオリエンタルユリ、カサブランカをはじめとしてっ清楚なテッポウユリ、スカシユリなども定番です。
暑さにも強く水下がりしにくいので夏の利用にもおすすめです。
運よく季節が合えば乙女ユリ、ササユリ、竹島百合、ヒメユリなどの季節限定のユリも使ってみたいですね。手元についてから咲かせる時間が必要です。
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・菊（ディスバッドマム、ピンポンマムなど）

菊は通年入荷ではありますが、季節によってサイズ差が出やすいです。気温の高い時期はお花が小さく、色も変化しがちになります。
夏の暑さの影響が秋ごろまでは続くことが多く、時期的には晩秋～春ごろまでがおすすめの時期です。
特に人気なのはディスバッドマムと呼ばれる1輪ものの洋菊やピンポンマム類です。
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・トルコキキョウ（リシアンサス）

通年入荷でいつでも人気ですが、気温の影響が心配な夏の時期にもおすすめできるお花です。夏場の方がボリューム感も良くなります。
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・カラー

通年入荷ではありますが、産地の切り替わりで入荷が減る時期もあります。気温の高い夏場は色が薄くなる傾向です。、
湿度・温度は苦手なので、花展での利用であれば晩秋～梅雨前くらいまでがおすすめ。茎が太くしっかりした白カラー（ウェディングマーチ、グリーンゴッデスなど）は1月～5月中旬くらいの入荷になります。
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