フラダンスのアクセサリーは、本来ただの飾りではなく、魔除けのような意味をもつものとされています。さまざまなアクセサリーの種類と、そこに込められた意味や身につけるときの決まりなどについてご紹介します。
フラダンスのアクセサリーは神聖なもの
古代のハワイにおけるフラダンスは、もともと自然の神々に捧げる踊りでした。日本でいうところの神楽のように、神聖な儀式の際に踊られるものであり、そこで身につける衣装にはさまざまな意味や決まりがあったといわれています。
そのむかし、首にかけるレイをはじめ、頭や手足につけるフラダンスのアクセサリーは、神々のちからを宿し、悪魔やわざわいを退ける「お守り」のような意味をもつものとされていました。これらのアクセサリーは美しく華やかに見せるためのものではなく、神々に向かって敬意を表すための厳かな装いだったのです。
フラのアクセサリーをつけるときの決まりごと
神聖な装いとしてのフラダンスのアクセサリーには、さまざまな決まりごとがあります。とりわけ伝統的な古典スタイルの踊り「フラ・カヒコ」においては、現在でもこうした決まりごとが守られているそうです。
材料はハワイの島々の自然から
フラダンスのアクセサリーは、基本的にハワイの島々の自然の中にある素材でつくるものとされています。ティーリーフやシダなどの葉を中心として、ハイビスカスなどの花、ククイナッツという木の実、貝殻などが使われています。
手づくりする
自然の素材を使うフラダンスのアクセサリーは、本来は踊りのたびにダンサー自身によって、祈りを込めて手づくりされるものだったのだそう。神に捧げる踊りが終わった後は、やはりダンサーの手で、敬意を込めて海へ流すのが決まりとされ、天然素材でできたアクセサリーはやがて自然へと還っていくのです。
金属のアクセサリーは身につけない
ハワイといえば、銀製のハワイアンジュエリーも有名ですが、伝統的な「フラ・カヒコ」では貴金属のアクセサリーは身につけてはいけません。
島によってテーマカラーが決まっている
ハワイの8つの島々には、それぞれテーマとなるカラーが決められており、これらの島を描いたフラダンスを踊るときには、そのカラーを身につけるのが基本とされています。
伝統的なアクセサリーでフラの精神を感じて
日本のフラダンス・シーンでは、「フラ・カヒコ」よりも現代的な「フラ・アウアナ」になじみが深く、アクセサリーも自由なスタイルで楽しまれています。
でもときには、自然の素材で伝統的なアクセサリーを手づくりして、心ゆくまでフラの精神を感じてみてはいかがでしょうか?はなどんやアソシエでは、フラのアクセサリーにおすすめの花材を多数ご用意。ぜひ一度ショップサイトをご覧くださいね。