生花を飾る前に!~菊(マム類)の水揚げの基本~
はなどんやのお花を長くお楽しみ頂くためには飾る前の「きちんとした、水揚げ」が必須です!
今回は「菊、マム」の水揚げをご紹介します。菊類で一般的なものは仏花用の白菊、黄菊、赤菊、小菊、スプレーマム、ピンポンマム、洋菊など。
「水揚げってなに?」という方も、「水揚げしてるのに・・・」という方も「水揚げしてない!」という方も、是非一度ご覧になって頂きたいと思います!
【INDEX】
水揚げって何?どうして水揚げが必要なの?
水揚げに用意するもの
菊類の水揚げ方法
菊類の毎日のお手入れ
水揚げって何?どうして水揚げが必要なの?
はなどんやからお送りするお花は「素材」、いわば仮眠状態です。これはお花屋さんが市場から仕入れてきたばかりと同じ状態です。
お花屋さんが店頭に並べる前にも、必ずお花の下葉処理、水揚げを行います。この処理を行うことでお花が仮眠状態から目覚め、よく水を吸い生き生きとした状態になるのです。
水の中で茎を切る=水揚げ ではありませんのでご注意ください!
水揚げに用意するもの
・花
・花切りハサミ(またはナイフ)
※刃をきれいに洗ってから使う。なるべく切れ味のよいもの。
・新聞紙
・バケツや花瓶(浅いもの不可。茎が下から半分以上、出来れば首元まで浸かる深さのもの)
・あれば水揚げ剤・延命剤など
菊類の水揚げ方法
STEP.1 不要な葉を取り除く。
菊にはたくさんの葉がついています(産地により、下葉を少し取り除いて出荷する場合もあります)
葉が多いままですと花が水不足になりがちですので、不要な葉はなるべく取り除きます。(この画像では茎に小さな葉が残ってますがなるべくきれいに取り除いた方が水管理面で良い)
使い方によっては下葉すべて取ってしまうと見栄えが悪いということもあると思います。
その場合は段違いに葉を残すなどして工夫します。葉の量が減るだけでも水揚げ効果は変わります。
STEP2. 茎を折る。葉に水をかける。
茎が繊維質である菊は、ハサミよりも水の中で茎を手で折るのが良いとされています。(水折り)
切り口が金属にあたるとが変色しやすいのも、手で折る理由とされています。
葉に元気が無い場合は、葉裏に水をかけてあげるのも効果的です。かなりクシャクシャになった葉でも戻りますのでお試し下さい。
STEP.3 花を新聞紙で巻く
新聞紙で巻きます。濡れても構いません。
お花をしっかり上向きにしてピッタリと巻いてください。
STEP.4 深めのお水につけて2~3時間
茎の半分くらいが浸かる深水につけて2~3時間。(花に元気が無い場合は水をもっと深くする。水揚げ時間もかかります。また、湯揚げも効果的です。)
葉がパリっとしたら水揚げ完了です。
STEP.5 花びんに飾る
しっかり水が上がっていれば、水の深さ5cm程度で大丈夫です。
日々のお手入れ
水の取り換え、花瓶の洗浄に加えて切り戻しを行います。葉が変色したり傷んできたら取り除きます。