梅雨時期必見!プリザーブドフラワーの大敵【湿気】対策をまとめました。

皆さんこんにちは!ドライ・プリザーブドフラワー担当です。
今年も梅雨の時期がやってきましたが、皆さん対策はお済みでしょうか。

しなやかで美しい見た目のプリザーブドフラワーですが、長く楽しむためには保管環境が重要!
直射日光や高温多湿を避けること。特に湿度の高い「梅雨」は注意が必要です。
今回は湿気がプリザーブド花材に及ぼす影響や事前にできる対策についてご説明します。

湿気によるプリザーブド花材への影響

湿度が高いとどうなるのか?

主に花びらの透けや斑点、染料(加工液)の染み出し、カビの発生などが起こります。



花同士の色移りも起こりやすくなります。それまで問題なかったものが急に色移りするケースもありますので
作品に赤など濃い色の花材を入れる際は周りに薄い色を配置しないようご注意ください。

影響の出やすいプリザーブド花材は?

例:ローズ、ジニア、ガーベラ、アジサイ、プリザーブドグリーン(ユーカリなど)
その他濃い色の花材全般

特にスワッグやリースによく使われるプリザーブドグリーンは
染料が切り口から垂れたり表面から染み出たりして床や壁などを汚してしまう可能性があります。


花材の中では特性上「ジニア」が透けやすい印象です。
画像のように、全体が綺麗に透ける場合もあればまだらに透けてしまうこともあります。
梅雨時期のレッスンや販売での使用は避けて頂いた方が良いかと思います。

※ドライフラワーでも稀に液漏れする場合があります(例:スターリンジャー)。特に濃い色のステム付き花材はご注意ください。

対策について

事前にできることは?

①除湿機
プリザーブドの保存に適した湿度は30~50%だと言われています。
梅雨時期は連日湿度80%超えることもありますので、除湿機を使って湿度調整を行いましょう。
除湿機は各家電量販店などで販売されています。除湿能力や価格、お部屋の面積等を考慮しながら探してみてくださいね。
(エアコンの除湿機能でも多少は効果的です。)

②乾燥剤・除湿剤(シリカゲル)
お菓子に入っているようなサイズだと花材の箱にも入れやすいです。
アレンジ作品もクリアケースにしまい中に乾燥剤を入れておきましょう。
花材棚には大きめのシリカゲルを幾つか設置したり、湿気取りに有効とされる重曹や炭を容器に入れて置いたりしても良いと思います。

▼コンパクトサイズのシリカゲル

③材料の保管・飾り方
湿度は上より下の方が高くなります。花材やアレンジはなるべく部屋の高い位置に保管しましょう。
難しい場合はサーキュレーターで空気を循環させても良いと思います。
リースやスワッグなどの完成品について
液漏れの可能性があるものは床や壁を汚してしまわないよう梅雨時期外して頂いた方がベターです。

その他プリザーブドグリーンの材料を保管する際は、葉や周囲が汚れないよう花筒等に縦に入れて保管しましょう。
液だれ対策として花筒の中にペーパーを敷いておくか、切り口にペーパーを巻いて輪ゴムで留めておくと安心です。

透けてしまったら

一度湿気を吸った花材はどうなるのか?

一概には言えませんが梅雨があけて暫くしたら元に戻った、というケースも多くあります。
先に登場したジニアの透けも3ヶ月ほど放置していたら綺麗に戻りました。

▼3ヶ月後


▼3ヶ月後

私自身自宅に飾っているアレンジメントが被害にあった時は大変落ち込みました。。
(ローズの花びらが透け、更にブツブツの斑点が発生してしまいました)
「早く手を打っておけば」と後悔しましたが、梅雨が終わって暫くしたら自然と元通り。それから2年経った今も綺麗に飾ることができています。

とはいえ花材によっては梅雨が終わっても中々戻らなかったり、同じ状態を何度も繰り返すと元に戻りにくくなったりするケースもあるといわれています。
また、早めに改善が必要な場合は密封容器にシリカゲルと花材を入れて1週間くらい様子をみてください。
必ず改善される保証はありませんが、まずは乾燥した環境に花材を置いてみましょう。

★★その他飾る際の注意点や染料がついた場合の対処法(メーカー提供)★★


最後までお読みいただきありがとうございました!
約1~2年楽しめると言われているプリザーブドフラワーですが、環境次第ではもっと長く綺麗に飾ることも可能です。
季節と上手に付き合いながらできる限りの対策をしていきましょう。

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