ワイヤリングが出来るようになったら、いよいよプリザーブドフラワーアレンジを作ってみましょう。今回は、初心者向けとして、小さめのバスケットを使ったアレンジをご紹介します。
STEP.1 花材と資材、道具を準備します
花材
- ローズ(大)4~6cm 2輪
- ローズ(中)3~4cm 1輪
- 小花 少々
- 葉物 少々
- モス 少々
- シナモンスティック 1本
メイン花材として2種類のローズを使用しました。サブ花材は、紫陽花やカスミ草、ライスフラワーなどがよく使われるのですが、今回は小花をモリソニア、葉物をシルバーティーツリーにして大人っぽい雰囲気のアレンジに。フォームを隠すための下地は、定番のアイスランドモスを使用しています。
モリソニア、シルバーティーツリー、アイスランドモスは、今回のアレンジであれば1袋で7~8個分は取れそうです。
資材
- 花器(バスケット) 7~8cm【使用量:1個】
- フローラルフォーム【使用量:1/6個】
- ラフィア【使用量:約25cm】
- #26 地巻ワイヤー【使用量:約10本】
- フローラルテープ【使用量:少々】
花器やボンド、ラフィアなどはご自宅にあるもので代用できれば、それをお使いいただいても。フローラルフォームも、はじめてであればドライ用ではなく安い生花用のフォームで問題ありません。
道具
- はさみ
- カッター
- 木工用ボンド
- ピンセット
今回使用するのは細いワイヤーなのでご自宅のクラフトハサミでも切れると思います。ただ、ワイヤーを切ると刃こぼれの原因になるので、出来ればワイヤー切りが付いたはさみがおすすめです。接着も、慣れてきたらグルーガンの利用が便利ですが、まずはご自宅にある木工用ボンドで。
STEP.2 花器にフォームをセットします
器の大きさに合わせてフォームをカットします。今回の器は、内寸8cmx高さ7cmのバスケットなので、まずはフォーム1個を1/6程度にカットした後に、画像のように下すぼまりになるようにカット。高さは、いったん器にセットしてみて、器のフチから5~10mm下がったくらいに。高さが決まったら、崩れにくくするために表面を面取りして、花器にセットします。
STEP.3 花材をワイヤリングします
葉物をワイヤリングします
ツイスティングメソードをします。ふんわりとつかうために、2パーツくらいをまとめてワイヤリングしました。小花・葉物のワイヤリングにあたり、事前にワイヤーを半分にカットしておくと便利です。
小花をワイヤリングします
小花の頭を揃えて持ち、ツイスティングメソードをします。お花の部分がふんわりとなるようにワイヤリングします。手に持っているくらいが1つ分の目安。
ローズをワイヤリングします
今回は小さ目のアレンジということと、比較的ステム(茎)が長めの3輪だったので、そのままワイヤリングなしでも使えそう。画像左上のコーラルピンクだけステムが曲がっているので、まっすぐのステムにするため茎をカットしてダブルピアスメソードをしました(茎が曲がったまま使用すると、思い通りの位置にお花が挿さり難くなったり、固定し辛かったりします)。
あとの2輪についても、長さがもう少し欲しい場合にはワイヤリングをしてください。この2輪は茎がまっすぐなので、ワイヤリングする際も今ある茎をカットする必要はありません。茎を残したままピアスメソードをして、茎とワイヤを一緒にテーピングします。
シナモンスティックをワイヤリングします
シナモンスティック2本を約9cm位にカットして、ワイヤーでまとめ、その上にラフィアを巻いてワイヤーを隠します。これだけで、簡単に可愛いシナモンスティックピックの出来上がり。クリスマスリースやアレンジにも大活躍する方法なので、ぜひ覚えてみてくださいね。
STEP.4 モスでフォームを隠します
花器にセットしたフォームの上に、モスを軽く敷きます。そのモスが動いてしまわないように、ワイヤーを約5cm前後でカットしてU字に曲げたもので留めてください(Uピンといいます)。この時に、あんまりギュウギュウに敷き詰めてしまうと、お花が挿し辛くなるので、ふんわりとモスが取れない程度に数カ所で。最後に、もう一度この作業をするので、大雑把で構いません。
モスは、どうしても根っこの方などあまりキレイではない部分があります。そういった部分をお花で隠れる中心の方に使ってしまうと無駄なく使えますよ。
STEP.5 シナモンスティックを挿します
今回のアレンジは、花器に対して大き目にシナモンスティックを使います。飾りというよりは、花器と一体くらいの存在感を持たせて。アレンジに大きめのオーナメントを入れると、ほかのお花とのバランスが取りやすくなりますし、注目されやすくなるのでお花の配置に自信のない初心者の方におすすめです。
STEP.6 ボンドとピンセットを用意します
木工用ボンドを、小さな紙や小皿に入れておいて付けながら挿していくと作業がスムーズに。
プリザーブドは、とても繊細で傷つきやすいお花です。手で不要に力を加えてしまうことを避けるため、出来るだけピンセットでの作業をおすすめします。お花部分をグッと持てないメリアローズのアレンジや、お花の間の細かい部分に小花や葉物をアレンジする時にとても役に立ちますよ。
STEP.7 ローズを挿します
ステム(茎)をカットします
ローズの輪の大きさや花の配置によりますが、フォームに挿した時にお花の頭がぐらぐらしない長さが目安です。今回であれば茎が3cmくらいフォームに挿されば安定するので、そのくらいでカットします。バランスを見ながら挿していくので、最初に全てカットせずに挿す都度カットするようにしましょう。もし、短かったりカットし過ぎてしまった場合は、ワイヤリングで調整を。
顔向きを決めます
お花は元気にキレイに見える方向を意識して挿します。アレンジのイメージや挿す位置によっても違いますが、基本的には咲いていた時にお日様に向いていたような向きを正面として使います。この画像だとAの方が正面。Bに比べ、明るくしっかりと顔を上げています。
1輪目(メイン)を挿します
ローズの中でも一番メインにしたいバラを、アレンジの正面からフォームに対して70度くらいの角度で挿します。今回のデザインの場合、ローズの手前側のガクがフォームに付くくらい、茎の部分をしっかりとスポンジに挿してください。この時、フォームの中心点をイメージして、どの位置から挿す時もそこに向かって挿すようにすると、フォームの中でステムがぶつかり合うことも無くまとまりがよくなります。
2輪目を挿します
メインのコーラルピンクのローズ側から見て、キレイに見える位置を意識して挿します。顔の向きは、このローズを正面から見て決めて下さい。高さは、自然な感じになるようにきっちりし過ぎず、メインのローズと同じくらいの位置か気持ち高く挿して動きを付けます。ステムが安定しない場合には、ワイヤリングでステムを伸ばしてしっかりと安定するように挿しましょう。
3輪目を挿します
2輪目と同じように挿します。
STEP.8 小花・葉物を挿します
ステム(茎)をカットします
小さな小花は、1~1.5cm位がフォームに挿さる部分となります。これも長さを出したい場合が出てくるので、初めにカットしてしまわないで挿す都度カットしましょう。
葉物を挿します
葉物は、ローズの輪に添えるように挿していきます。ステムは、ローズと同じように、フォームの中心点をイメージしてそこに向かって挿します。少しずつローズに添えたら、バランスを見て空いている箇所にも挿していきましょう
小花を挿します
小花も同様に、ローズの輪に添えるように挿してから、全体にバランスよくアレンジしていきます。
パーツは細かめに
小さいアレンジの場合はパーツを細かめに作っておくと、足りない箇所には挿して1つの塊のように飾ることが出来ます。
STEP.9 全体のバランスを見ます
今回は完全な四方見ではありませんが、小さな卓上アレンジなので、反対側からもきれいなようにしておくと置き場所を選びませんよ。
STEP.10 仕上げ
仕上げに、お花を挿してもフォームが見えてしまっている部分を、モスで隠していきます。外から見える部分は、モスの良い部分を使いましょう。より仕上がりがきれいになりますよ。これも先ほどと同様に、モスを置いてはUピンにしたワイヤーをさしていくか、モスの裏側に木工用ボンドを付けて、ペタッと器のフチに付けていっても。
STEP.11 完成!
可愛いアレンジの出来上がり!
はじめてのプリザーブドフラワーアレンジは簡単に出来ましたか?プリザーブドフラワーアレンジ作りが気になっている方は、まずはこのページを読んでアレンジを1つ作ってみたり、お近くの生花店やフラワー教室で習ってみてはいかがでしょう?お花と触れ合っているうちに色々なアイディアが湧いてきて、きっとお花がもっと好きになりますよ!
この記事で使われている商品
- 大地農園/ソフィー ジュリアオレンジ
- 大地農園/ローズ・いずみ マルーンピンク
- 大地農園/モリソニア 20g ピンク/グリーン
- 大地農園/シルバーティーツリー 35g バジルグリーン
- 大地農園/アイスランドモス モスグリーン
- 大地農園/シナモンスティック・40cm
- 創元舎/625-25D ウイローウォッシュ
- フローラルフォーム
- ラフィットヤーン 91M #37サンオレンジ
- クラフトチョキプリザ レッド
- #26地巻ワイヤー 緑
- フローラルテープ
- 木工用ボンド
- ピンセット