使用花材:輸入ミモザ ミランドール |
ミモザのつぼみは咲かないの?もっと咲かせたい!
という皆様のお困りごとにお応えすべく、やってみました開花実験!
実験の模様と結果をご紹介いたします!
STEP.1
輸入ミモザ「ミランドール」の中でも、比較的つぼみの多い個体を選んできました。
色は出ていますのでドライにしてもきれいですが、全体的には開花状態固めです。
しかし、ミモザはとても乾燥に弱く、普通の水揚げだけではなかなか咲かせることは難しいものです。
これを何とかご自宅でも咲かせられないか?やってみたいと思います!
STEP.2
まず。不要な葉っぱは出来る限り取り除きます!
(葉が残っていると水分が葉に奪われてしまいます)
右の束が葉を取ったものです。
STEP.3
1束あたりでこれくらい整理しました…結構時間もかかりますが、これも開花のため!頑張りましょう!
STEP.4
ここからは水揚げの準備です。ナイフで切断面が広ーくなるように削ぎます。
STEP.5
このように切断面を広~くとることでお水を吸いやすくします。アジサイなんかもこのようにしますよね。
STEP.6
ナイフをお持ちでない&得意でない方は、葉の細めのハサミで割りをいれ…
STEP.6
割り箸を割る要領で裂きます。
STEP.7
お花を新聞紙で巻きます。
頭の上まで包みます。
STEP.8
お花の頭の方で新聞を折り曲げ、
STEP.9
テープで止めます。頭の方からの乾燥を防ぎます。
STEP.10
保湿のため新聞の上から軽く水をかけてみます。霧吹き程度でもOK。
STEP.11
輸入ミモザミランドールに栄養剤がついている場合はご利用ください。白粉のタイプと、褐色の粉のタイプがあるようです。
(入荷時に栄養剤がついている場合は、そのままおつけしております。ついてない場合はごめんなさい🙇)
お手持ちの水揚げ剤ご利用頂いても問題ございません。
STEP.12
伸びている茎が全てつかる程度の深さで水揚げ開始。この上にポリ袋をかけて本日は撤収です。只今夕方の17:00。
夜間の保管は屋内常温ですが、2月なのでとっても寒いです。。。
STEP.13
おはようございます。朝9:00です。
曇っているので夜間十分に湿度は保たれたようです。
このタイミングではあまり開花状態に変化はありませんでしたが、元々柔らかかった花の開花が多少進んだように感じました。
STEP.14
ここから水揚げのパターンを変えてみました。
①白の紐⇒ 半室内、常温(寒)、北側の明るい場所
②青リボン⇒ 室内、暖房の風直風(暖)
③ラフィア⇒ 室内、常温(ほどほど寒)、東側の日の当たる場所
パターン①水揚げ結果。
白の紐 半室内、常温(寒)、北側の明るい場所
外気も入る寒い場所のせいか、袋内の結露はあまり無かったです。
夕方4時時点まで水揚げしました。
水揚げ前
↓
水揚げ後… ふわっとした花の枝が増えました!
元々カチカチの蕾はあまり変化がありません。
↓
パターン②水揚げ結果。
青リボン⇒ 室内、暖房の風直風(暖)
卓上用のファンヒーターを直撃です。かなり汗をかいていました。
水揚げ前
↓
水揚げ後… 開花のスピードが最も速かったです!
花によっては茶色くなってしまいました。
個体差要素もありますので何とも言えませんが、
蒸れてしまった可能性は大いにあります。
↓
パターン③水揚げ結果。
室内、常温(ほどほど寒)、東側の日の当たる場所(午前)
午後は日陰になる場所です。午前中は明るく日差しにあったかさを感じられる場所です
夕方4時時点まで水揚げしました。
水揚げ前
↓
水揚げ後… 全体的にほどよく咲きました。
茶色くなった花もありますが、ヒーター前の束と比べれば少なめです。
今回の実験では一番バランスがよかったように思います。
↓
結果と考察
どの束も開花が促進され、花を咲かせることができました。
開花のスピード、ボリューム感はヒーターに当てたものが優勢でしたが、
開花輪の茶色くなってしまった割合も多かったです。
固いつぼみは開花の難しいものもありました。
個体によっては開花により多く散ってしまうものもありました。
(これは保管場所というよりは枝の個体差のように感じました。)
保湿を高めることは大変重要ですが、蒸れと隣り合わせですので
水揚げ後は新聞であまりきつく巻かず、花同士がくっつかないような工夫をすることや
こまめに観察し開花した枝は別の場所に移していくなどすると、より良い結果が得られるかもしれません。
もっとよい水揚げ方法・保管方法あるよ!という方は是非情報お寄せください♪
※ちなみに開花したミモザも普通に空気に触れさせた状態ですと、じきに時期に玉の状態に戻ります。<(_ _)>
↑水揚げ前 もうちょい!
↑水揚げ後 ふわふわ!
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