大人のひなまつり
テーマ : ひなまつり
作品のイメージ : ヨーロピアンの「静止と動き」の型
【近藤先生からのアドバイス 】
・「フトイ」と「花桃」の直線で「静」を、その他の動きのある花材で「動」を表します。
・「静と動」の対比を楽しむデザインです。
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【使用アイテム】
・花桃
・ラナンキュラス 薄ピンク
・ラナンキュラス 白
・リューココリーネ カラベル
・フリージア 紫
・イキシア・パノラマ
・スカビオサ ラベンダー
・アスパラガスペラ
・コデマリ(飛び入り)
・ギリア(飛び入り)
・花器(今回は直径15cm×高さ約15cmのものを使用しました)
・オアシス
・グラヴェル(オアシス社グラヴェル2~3mm シャンペン )
今回の材料。左から
・花桃曙
・フトイ
・アスパラペラ
・ラナンキュラス(白)
・ラナンキュラス(薄ピンク)
・フリージア(薄紫)
・ イキシア(パノラマ)
・リューココリーネ(カラベル)
オアシスは花器のふちより少し低めにします。
近藤「最後にグラヴェルでオアシスを隠すので、低めにしますよ。」
今回は直線ラインを生かした、ヨーロピアンデザインで構成します。
近藤「まずは、花桃の直線ラインを生かすため、まっすぐにサークル状に挿していきます。均等に入れても良いですが、アシンメトリーにしたほうが、リズム感が出て、楽しい感じに仕上がりますよ。」
今回は花桃を7本挿しました。
フトイをまっすぐに挿します。
近藤「あれ?!このフトイなんだか、ふにゃふにゃしてる~。大丈夫かな?
みなさんは、フトイが曲がってしまうようなら、 ロングの#18とかのワイヤーを入れるとバシッと決まりますのでそうしてみてね。
もちろん、フトイでなくてもトクサでもいいですよ。」
徳久「この時期のフトイはみんなこんな感じで、やわらかめですね~」
ここで、フレームが出来上がりました。
近藤「この時点であまり蜜にしてしますと、この後内側に花を挿すのですが、手が入らなくなってしまうので、注意しましょう。」
細い素材のイキシアを挿します。
近藤「中で、躍らせるようにね。
花桃とフトイが静だとして、 この後挿していく花材たちは動を表現させます。」
ちょっとわかりにくいけど、ラナンキュラスを挿しています。
近藤「このラナンキュラスはちょっと立派すぎて大きいから本数を少なめに入れますね(^^;) あとはつぼみを上手に利用しましょう。
内側はできるだけ細くて細かいお花の方が映えますので、 ラナンキュラスよりはもっと小さいお花の方がいいかもしれませんね・・・」
このアレンジは、 クロスさせないで全部平行に挿していくのが 基本となっているので、気をつけてね。」
武石「このアレンジとっても素敵!アーバンライフな居住空間に合いそう~」
近藤「このアレンジは縦長なので、小スペースに飾れていい!という利点があります。」
平行に平行に~
近藤「もうひとつ注意すべき点は 足元をすっきりとさせるということ!
下の方についている葉やわき枝などはあらかじめ取り去ってくださいね。」
近藤「やっぱりラナンキュラスがちょっと大輪すぎたかな?でもかわいいからいいっか。」
リューココリーネ、フリージアなどを挿します。
近藤「飛び入り参加でギリアをいれましょう~。頭が小さくて、ふわふわした感じでリズム感をもっと出していきましょう。ギリアも下の方の葉は取り去ってくださいね。」
ギリアを入れて、 またもっと「動」が表現できたかな?
ここで、整えます。
やっぱり、ちょっとフトイが曲がってきちゃったかな?
近藤「今回はラナンキュラスがかわいいから、欲張っていれてしまったけど、なくても良いし、丈の長い、小花類でまとめてもかわいいですよ。」
アスパラペラをいれますが、適度に間引いて、動を表現できるよう、軽い感じにしてください。
近「今回は割とまっすぐな茎だったけど、先の方がくねくねした茎を使うと面白さがでますよ~
こんな風になびく感じに軽くしました。
近藤「もっと何か動きを表現するものが入れたいなあ。そうだ、コデマリにしよう~。」
またまた飛び入りで細めであまり咲いてなさそうな部分のコデマリを入れました。こちらも枝と葉を整理しましたよ。
近藤「アクセントになる動きを表現するには、 使う枝の向き、動きによって変わります。
このデザインは360℃どこから見ても見れるようにしなければいけないので、その点にも注意してみてね。
花材を挿し終わったら、ぐるりと一周チェック!
花の向きは大丈夫かな?」
最後にグラヴェルを敷きました。
近藤「この作品は人工的なデザインですので、 よく使う苔ではなく、グラヴェルなどを使用します。」
オアシスが見えなくなるまで、茎と茎の間などは、わりばしなどを使って、グラヴェルを敷き詰めてください。
花桃の直線を生かした、 春を呼ぶアレンジの完成です♪
静と動をいっぺんに表現することで、リズム感のある楽しいデザインとなりました。
色彩が、ピンクと紫なので、「大人のひなまつり」といった雰囲気が出ていますよね。
※徳久のお昼ごはんのうどんがのびるのもよそ目に入念なチェックを怠らない近藤先生。
近藤「ん~やっぱり、フトイにワイヤー入れたほうがよかったかなあ。ムムム」
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